File Maker 【2】開発の基本(構造設計)身近なデータからはじめよう

前回はFileMakerとはどんなものか?を学びました。

FileMakerの開発は大きく3つに分ける事ができます。

  1. 画面設計 >>> レイアウト(ブラウザ上の見た目)
  2. 機能設計 >>> [画面遷移]ボタンなどの機能
  3. 構造設計 >>> データの構造

今回は、まずは簡単なデータ操作に触れながら「構造設計 >>> データの構造」の基本を学んでいきます。

高度なツールを使う設定

最初の設定。開発をするには、高度なツールを オン にします。

1、[FileMaker Pro Advanced][環境設定 …]メニューを選択。
2、[環境設定]ダイアログが表示。
3、「高度なツールを使用する」のチェックを オン
(チェックボックスをオンにすると「FileMaker Pro の再起動が必要」と表示されます)
4、[OK]ボタンをクリック。
5、FileMaker Pro を終了し、再起動。

メニューバーに「ツール」というメニューが増えていればOK👍

カスタムAPPを作成してみよう!

3つの方法があります。

① 初めから新しいものを作る
② 既存のデータ(ファイル)を「変換」したものを元につくる
③ Starter App(テンプレート)を元につくる

FileMaker Pro 起動時のページ

スプレッドシートをカスタム App に変換する

上記の「②既存のデータ(ファイル)を「変換」したものを元につくる」を利用して実際にカスタム Appを作ってみます。

1、[ファイル]-[新規作成 …]メニューを選択。
2、「変換」をクリックしてをクリックし、ウインドウ右下の[作成]ボタンをクリック。
3、変換元を指定するダイアログが表示。
元となるファイルを指定。
4、[開く]をクリック。
5、変換が開始。
6、ファイルが新規に作成されるので、そのファイル名を指定する。
[ ファイル名 ]入力
[ 場所 ]入力
[保存]をクリック。

7、[ファイルを変換]ダイアログが表示。
スプレッドシートの 1 行目の取り扱いを表示しています。
(左上 1/329 の表示、329段の1段目という意味)
元のファイルで1行目は列見出しでした。
⇨左上の「データ」をクリックして「フィールド名として使用」に変更。
8、[変換]ボタンをクリック。

以上で、既存のファイルを変換することで、カスタムAppにデータが存在している状態になりました。

データ

データの保存の形につて説明します。以下のような形でデータが整理され管理されます。

フィールド >>> 項目
「名前」「電話番号」「誕生日」などの「列」に相当するものを「フィールド」、列のタイトルを
「フィールド名」と呼びます。各フィールドには入力された「データ(値)」が「格納(保存)」
されます。

レコード >>> 項目が集まったデータ
フィールドの集まりで構成される「行」に相当するものが「レコード」です。数え方は「件」や
「行」です。データの追加は新しいレコードを作成して、そのレコードのフィールドにデータを
入力します。


テーブル >>> レコードが集まったデータ
レコードの集まった単位が「テーブル」です。「テーブル名」をつけることができます。

テーブル↓

フィールドフィールド
レコード
レコード
FileMakerのデータベース

レコード

全レコード
処理すると消えるが、元のデーター(全レコード)は残っている

FileMakerが処理できるデータは↓↓↓
対象レコード 全レコードから検索結果などで絞り込んだ複数のレコード
現在のレコード 現在表示している1つのレコード

レコードのソート

ソート >>> 表示、更新、または印刷などの処理に応じて一時的に再編成(並び替え)すること
未ソートではレコードが作成された順に並んでいる。

インポートとエクスポート

・ファイルにデータを取り込むこと >>> インポート
・データを出力することを >>> エクスポート
再編集した内容などを他のファイル形式で保存できる。

全置換

全置換 >>> フィールド内の内容を統一させたい場合、まとめて置き換えする事ができる


1、見本となるフィールドをクリック
2、[レコード]-[フィールド内容の全置換 …]
3、[置換]ボタンをクリック

※実行後は元に戻せない。直前にファイルのバックアップをおこなってから全置換を実
行するように習慣づける。

バックアップ

・[ファイル]-[名前を付けて保存 …]
FileMakerは、やり直しが効かないので定期的にバックアップをとる必要がある。

リレーショナルデータベース

リレーショナルデータベース >>> それぞれのデータを関連付けさせること。
関連付けを行うには、フィールドのタイプの設定が大切になってくる。
フィールタイプを確認してコンピューターがそのタイプに合った処理をしてくれるため。

フィールドタイプは8つ。

  1. テキスト >>> オプションのテキストスタイル、および行揃えを含め、10,000,000 文字まで(使用可能なメモリによって制限されます)
  2. 数字 >>> 10^-400 から 10^400 までの値と同じ範囲の負の値をサポート
  3. 日付 >>> 日付のみ。グレゴリオ暦で 0001 年 1 月 1 日から 4000 年 12 月 31 日までの範囲の日付
  4. 時刻 >>> 時刻のみ。時、分、秒を保存
  5. タイムスタンプ >>> 暦上の日時を特定する日付と時刻の組み合わせ(2003/10/25 2:39:46 午前など)
  6. オブジェクト >>> 最大 4GB の画像、Microsoft Word や Excel などのファイル、PDF、マルチメディアファイル(写真、ムービー、サウンドなど)など
  7. 計算 >>> 現在のレコードまたは関連レコードのフィールド値を使用する計算式の計算結果(計算の結果は、テキスト、数字、日付、時刻、タイムスタンプ、またはオブジェクトのいずれかのタイプ)
  8. 集計 >>> 同じテーブル内の複数のレコードのフィールド値を集計して得られた値

※7,8は他のフィールドを元に計算する特殊なタイプ
※郵便、電話番号などの先頭にゼロが付く可能性や、ハイフンやカッコが付く可能性のあるものは数値ではなくテキストタイプで設定すること。

  • FileMakerの操作はレイアウト上で行う。
  • FileMakerはやり直しが効かないのでバックアップを取る習慣をつける。

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