前回は、構造設計(カスタムAPP作成の基本の流れ)について学びました。
さて実際にカスタムAPPを作っていきましょう😆
今回は、カスタムAPPの新規作成とフィールドのオプション設定について学んでいきます。
新規作成
- [ファイル]-[新規作成 …]メニューを選択。作成ウインドウが表示。
- 新しいファイルを作成。
- ファイルが作成されて、[データベースの管理]ダイアログが表示される。フォールドにはデフォルトであるハウスモーピングフィールドが存在している。
- テーブルとフィールドを作成
フィールドのオプション
必要に応じてフィールドオプションを計画し、設定する。
フィールドの[オプション]をクリックすると[フィールドオプション]ダイアログが表示される。
主に4つ
- 入力値の自動化
- 入力値の制限
- データの格納
- ふりがな
上記の「入力の自動化」「入力の制限」ついて解説していきます。
入力値の自動化
対象のフィールドの初期値として入力しておく値を設定できる。次のことが解消できる。
- 入力漏れ
- タイプミス
- 入力負担の軽減
分かりにくオプション内容を解説します。

<シリアル番号>
レコードの作成時あるいは確定時に自動で連番を生成して入力される設定。
[次の値]は、次に生成されるデータです。[増分]は、連番が増加する幅。
例:[次の値:2]で[増分:5]だったら、2 の次に 7 が生成される。以降、12、17 と続く。
<直前に参照したレコード値>
レコード作成の直前にアクセスしたレコードの「同じフィールド内容」が入力される設定。
<データ>
255 文字までのデータを指定して入力する設定です。ここに入力された内容が、そのまま入力されます。
<計算値>
計算式の結果データが入力される設定です。
「フィールドに既存の値が存在する場合は置き換えない」をオフにすると、計算式の評価が行われる
たびに、計算タイプのフィールドのように自動でデータが置き換わる。
<ルックアップ値>
関連レコードの指定したフィールドのデータがコピーされて入力される設定。
<データ入力時の値変更の禁止>
オンにすると、自動入力されたデータをユーザは変更できない。
入力値の制限
対象のフィールドの入力内容を制限できる。次のことが解消できる。
- 不正値の入力ミスを防ぐ
- タイプミス
- 同じ意味の違う文字列の入力を防ぐ(例 男 おとこ)
分かりにくオプション内容を解説します。

<このフィールドの入力値を制限する>
制限に合致しているかどうかを、いつ判別するか。
データ入力の経路は2点あるため、どちらかにチェック。
常時:データ入力時に加え、インポートやスクリプトでの設定時も制限する。
データの入力時のみ:ブラウズモードで入力されるときのみ制限される。
<データの入力時にユーザによる上書きを許可する>
制限に反する入力の場合、FileMaker Pro がユーザに警告メッセージを出す。
しかしオンの場合、その警告を無視する選択ができる。
確実に制限するにはチェックをオフにする。
警告の際のダイアログの表示が以下のように変わる。
[データの入力時にユーザによる上書きを許可する]チェックがオン
・はい: 入力されているデータ(制限値以外のデータ)の入力をおこなう。
・いいえ: レコードは確定されずにフィールドが編集中の状態に戻る。
・フィールド復帰: 入力されているデータが元に戻る。(前回空欄の場合は空欄になる)
[データの入力時にユーザによる上書きを許可する]チェックがオフ
・OK: レコードは確定されずにフィールドが編集中の状態に戻ります。
・フィールド復帰: 入力されているデータが元に戻ります。(前回空欄の場合は空欄になる)
<制限値以外の入力時にカスタムメッセージを表示>
警告メッセージの内容を独自の文言で指定することができる。
最大255 文字までのメッセージを入力可能。
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