FileMaker 【24】出力と集計(グラフとウインドウ)

前回は、集計を出力する方法としてPDF保存について学びました。
今回は、集計の一部とも言えるグラフとウインドウについて学びます。

クイックグラフ

クイックグラフ >>> 表形式またはリスト形式から作成できるグラフ。ブラウズモードで表示中のデータについて(ソートの状況などにより)グラフが表示される。

<作成方法のステップ>
集計作成のステップとほぼ同じです。
①レコードをソートしてグループ化
②グラフ内訳設定  / (集計の場合は表示するためのパート設定をした)
③区分けごとに集計フィールドで集計

上記の流れに沿って実際に作成してみます。

①レコードをソートしてグループ化

  1. 「タスク」レイアウトを表示して全レコードを表示。
  2. 「ステータス」のフィールドラベルをクリック。
  3. [値一覧に基づく順位でソート][ステータス]を選択。

②グラフ内訳設定

  1. 「ステータス」のフィールドラベルをクリック。
  2. [ステータスのグラフ…][グラフ設定]ダイアログが表示。設定を行う。
    ・[タイプ]を「円グラフ」
    ・[凡例を表示]に オン 
    ・[グラフに値を表示]に オン 
    ・[実際の値]に オン
    [スライスデータ]とは、設定したフィールドにあるラベルやデータを使うもの。
  3. [レイアウトとして保存 …]をクリック
    レイアウト名を記入し[OK]
    グラフが書かれた新しいウインドウが表示される。

③区分けごとに集計フィールドで集計
グラフ作成時に集計フィールドが自動作成される。

クイックグラフ作成時に以下が自動生成される。

  • 集計タイプのフィールド
  • スクリプト
  • レイアウト

便利ではあるが、意図してない場合にもこれらが作成されるので注意が必要⚠️

ウインドウスタイル

円グラフのウインドを表示する方法を学びます。
ウインドウスタイル >>> ウインドウの表示スタイル。

<ウインドウスタイルの種類>

タイプ説明用途例
ドキュメント通常の新規ウインドウ内容を見比べる
同時進行
フローティング新規ウインドウが最前面に表示されるヘルプ画面
常に参照
ダイアログ(モーダル)新規ウインドウが最前面に表示される
他ウインドウは編集不可
処理が終わらないと次処理にいけない
閉じ方注意⚠️
カード新規ウインドウが最前面に表示される
親ウインドウは編集不可
親だけ色を変えるなどの親を意識した表示
処理の限定
閉じ方注意⚠️

カードタイプ

今回の円グラフをカードタイプのウインドウを使用して表示させてみます。

●スクリプト設定

1、スクリプトの修正
shift ⌘ S スクリプトワークスペース

「ステータスカウント」スクリプトを指定。

全レコードを表示 //…①
レコードのソート[記憶する;ダイアログあり:オフ]

①どんな状況でも全レコードに対し正しく表示させたい。
(絞り込み検索などで、対象のレコードが変わっていたとしても)

2、新規スクリプトを作成
スクリプト名「タスクのステータス集計」

新規ウインドウ[スタイル:カード;名前:" タスクのステータス集計 "
   使用するレイアウト:「ステータスカウント」(タスク)] /…①

ギア⚙マーク選択。オプション設定

・[ウインドウスタイル]「カード」を選択
・[ウインドウ名]「タスクステータス集計」と入力
・[レイアウト][レイアウトの指定] グラフ「ステータスカウント」選択
・[位置(上端から)]は、「0」]
・「ウインドオプション」「閉じる」「親ウインドウを単色表示」選択
※「閉じる」を選択しないと、ウインドウの閉じる手段がなくなる。

3、[OK] ⌘ S 保存

●ボタン設定
ボタンバーのセグメントを追加する。
[処理][スクリプト実行] 新規作成した「タスクのステータス集計」を選択

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