「初めてのカスタムAppづくり」について実際のつまずきを元にまとめていきます👍✨
👉FileMakerについての簡単な説明はこちらFile Maker を学ぶ 【1】(File Makerとは?)
7ステップに分けて解説していきます。
1、設計
2、ファイル新規作成
3、テーブル作り
4、フィールド作り
5、レイアウト作り
6、関連(リレーション)を考える
7、テーブルオカレンス作り
8、ポータルで値を表示させる
※Claris 公式トレーニング教材FileMaker Master Book 初級編を終了したレベルを想定しています。
今回は上記の内1〜4ステップについて取り上げます💡
設計
ファイル(カスタムApp)新規作成の前に!
まずはどんな管理システムを作るか考えます。
本来の開発ではここ(設計)がとても重要です。
しかし、今回は「手を動かしカスタムAppづくりを体験すること」に重点を置いているので、こちらは簡単に済ませます。
- なにの管理システムを作るか
- どんな情報(データ)が必要か
なにの管理システムを作るか
今回は美容院の管理システムを作ります。
どんなことが管理できると便利か考えます。
- お客さんの住所があればDMが出せる。
- お客さんの過去の情報があれば髪の悩みや趣味に対して、話ができる。
- スタッフの情報があればお客さんに対してオススメのスタッフを提案できる。
- スタッフの情報があれば個人の売り上げや専属顧客を管理できる。
- 商品(ワックスやシャンプー)の情報があれば在庫数が管理できる。
商品の売れ筋もわかる。 - 来店情報があれば、来店の日時や売り上げなどの情報が管理できる。 …などなど
簡単に洗い出します。
どんな情報(データ)が必要か
上記を参考にどんなデータが必要か考えます。
- 顧客データ
- スタッフデータ
- 商品データ
- 来店データ
これが後のテーブルになります。
ファイル新規作成
では実際にパソコンをさわりながら作っていきます。
1、FileMakerを立ち上げる。
2、上部メニューバー[ファイル][新規作成…]をクリック。
3、下図[新規]をクリックすると右下に[作成]ボタンが現れます。これをクリック。

4、ファイル名。保存場所を入力。[保存]をクリック。
テーブル作り
👉テーブル、フィールド についての簡単な説明はこちらの「目次3.データ」
File Maker 【2】開発の基本(構造設計)
そのままフィールド作成画面へ遷移します。
1、下図の上[テーブル][フィールド][リレーションシップ]3つの中の[テーブル]をクリック。
テーブル作成画面に遷移します。

2、先ほど必要と考えた「顧客」「スタッフ」「商品」「来店」のテーブルを作成します。
- M顧客
- Mスタッフ
- M商品
- J来店
●テーブル名の決め方1
・テーブル名は分かりやすく!
・開発段階始めは特定した名称は使わない方が良い!
開発の途中から、「もっと細かな項目に分けて管理していきたい」と考えてテーブルを増やして行くことは可能です。しかし、細かなテーブルを後からまとめて1つのテーブルにするのは難しいからです。
●テーブル名の決め方2
・マスター(M)かジャーナル(J)か!
テーブルのデータはもともと存在している必要があるものか(マスター)
マスターのデータを元に発生するデータか(ジャーナル)
これをテーブル名に記述することで、開発内容を他の人が見たときに分かりやすくなります。
フィールド作り
続いて各テーブルのフィールドを作っていきます。
1、[テーブル][フィールド][リレーションシップ]3つの中の[フィールド]をクリック。
フィールド作成画面に遷移します。
テーブルを作るとディフォルトでハウスキーピングフィールド(最低限必要なフィールド)が作成されるので、既にフィールドが存在しています。
そちらはそのままで、新しくフィールドを追加していきます。

フィールドタイプに気をつけながら、必要に応じてオプション設定もしていきます。
👉フィールドタイプ8つ についてはこちら「目次4.リレーショナルデータベース」
File Maker 【2】開発の基本(構造設計)
👉フィールドのオプション についてはこちら「目次2.フィールドのオプション」
FileMaker 【10】構造設計(カスタムAPPの新規作成)
●ふりがなオプション
フィールドの入力値に自動でふりがなを入れてくれるオプションです。
私は、「姓」「姓ひらがな」のどちらに設定するのかわかっていませんでした。。。
文章をきちんと読めば分かるはずですが。。。
「姓」のオプションに設定します。
1、[ふりがなフィールドを使用する]にチェック。
2、[ふりがなを入れるフィールド]で「姓ひらがな」を選択。
3、[ふりがなの形式]で「ひらがな」を選択。
●入力値の制限
入力値の制限でやたらと[空欄不可]にチェックを入れていました。。。
※ここでFileMakerと他のデータベースとの違いを感じました!!
他のデータベース(私が知っているのはMySQL)
『送信』ボタンでデータが保存され、バリデーションに引っかかった項目に対してエラー文の表示がされます。
FileMakerでは、1つのフィールドから抜けるごとにデータが保存されていきます。
それなのに入力値の制限をフィールドそれぞれにかけてしまうと、やたらエラーダイアログが表示され、めちゃくちゃ入力しづらい入力フォームになってしまうのです😱
では入力値の制限をしたい場合はどうすればいいのでしょうか?
すみません。私にはまだ明確な答えが分かりません。
入力者に制限するのではなく、こちらでデータの形式を変換する設定をするといった形だと思います。「全置換」を使うのかな?と思いますが。
でも空欄不可はどう対応するのでしょうか💭
今後の学習で分かりましたら報告します!
●計算タイプのフィールド設定
姓と名を合わせた「顧客名」フィールドをつくります。
フィールドの[タイプ]は「計算」です。
[作成]ボタンをクリックすると計算式を入力するダイアログが立ち上がります。
ここでの重要ポイント!
[計算結果:]に計算結果のタイプを必ず設定すること!!!
デフォルトは「数字」になっています。
文字列の計算をしたので「テキスト」に設定しないと表示されません〜😳
ここはうっかり忘れやすいポイントです☝️

テーブルの分け方って難しい〜って今回思いました😅
どんなデータがあると良いかと考えた時。
・顧客にアンケートとったら、集計してそこから新メニューや新商品の検討ができるんじゃなか。
・来店ごとに顧客データを更新(髪の状態、最近興味があること、など)したい。
など考えた結果。。。
フィールドをどのテーブルに置いたらいいか分からない、テーブル増やした方が良いのか?など混乱しました😭
●1つのテーブルの中に、何回もデータを回収し集計利用するようなグループ項目が入っていた場合は新たにテーブル作成する。
例)M顧客の中に毎来店ごとに採るアンケート項目が入っていた場合、Jアンケートを作った方が良い。
実際に自分で作ってみることで分からないことが見えてきました👍
次回は「初めてのカスタムAppづくり」ステップ5〜です。
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