クイックスタートエクスペリエンス(FileMaker19.2.2)

FileMaker19.2.2で『クイックスタートエクスペリエンス』という新機能が発表されたということで実際にさわってみました〜✨

『Filemakerを使ったことがない人向けの機能』ということで
実際の開発者の方々には関係ない機能かと思いますが!!!
こういうのを機会にもっとFilemakerの知名度が上がってくれればいいな〜😚
と思います。

クイックスタートエクスペリエンスとは?

Filemakerを使ったことがない人でも簡単にカスタムAppが作れちゃう!
という新機能です。

当然ですが、Filemakerの一部の機能を使って簡単なカスタムAppを作ることができます。

今回私が作ったファイルがコチラ👇です。

テストファイル_ホーム画面
テストファイル_飲食店画面
テストファイル_住所録

ホーム画面から、飲食店メモ、住所録メモなどの画面へ遷移して、それぞれの情報を入力保存していきます。リレーションが使えないので、クイックスタートエクスペリエンスでできるのはこのくらいかなと思います😊

これまでのFilemaker Pro とは異なる点

●クイックスタートエクスペリエンスでできないこと

  • コマンド操作
  • リレーション
  • スクリプト
  • ポータル、グラフ、タブコントロール、Webビューア

クイックスタートエクスペリエンス計算式が使えるとこ

  • 計算タイプ フィールド
  • ボタン設定 ラベル名
  • ボタン設定 [処理 :] レコードへ移動 の[対象レコードを指定 :]計算式で指定

クイックスタートエクスペリエンスでは簡単に4つの設定ができ

  • レイアウト
  • テーブル
  • フィールド
  • ボタン

4つの設定について解説していきます。

レイアウト

●新規ファイル作成

ファイル新規作成

「始めましょう」をクリックするとこのウインドウが表示されます。
ファイル名をつけて「保存」をクリック。
ファイル作成が始まります!!!
※このときの [名前:] がテーブル名、レイアウト名になります。もちろん後で変更可能です。

●レイアウト作成画面

レイアウト画面

ピンク・・・テーブル名
グリーン・・・レイアウト名
ブルー・・・フィールド作成ボタン

●レイアウトボタン(5種)

ピンク・・・グリッドボタン
グリーン・・・スペーサーボタン
オレンジ・・・テキストボタン
レッド・・・イメージボタン
ブルー・・・ボタンボタン

○グリッド
グリッドでフィールドを配置するためのガイドラインをつくります。
ボディパートの点線がグリッドです。

・フィールドを配置する際、横幅をグリッド幅に自動で合わせてくれる。
※フィールドの高さは変化しない。
・最大4×6グリッドを分割配置できる。

○スペーサー
レイアウト配置の際の余白を配置することができる。
オブジェクトが左上を基準に配置されていくので、スペーサーを使うことで右にずらした配置が可能になります。

ヘッダパートに配置しているグレー点線がスペーサーです。これによって、ボタンの配置が左詰めにならず右にずらした配置ができています。

○テキスト
文字を表示させたい場合に使用します。イメージやボタンなど他のオブジェクトの上には配置できません。

○イメージ
画像を配置できます。
※当たり前ですが、新規レコードを作成しても同じ画像が表示されます。

○ボタン
ボタンを作成、配置できます。詳しくは後ほど。

テーブル

テーブルの新規作成は [新規レイアウト] でおこないます。
[新規テーブル]にチェックを入れてテーブル名を入力します。

テーブルの複製、名前変更、削除などはこちらでおこないます。オレンジ○

フィールド

フィールドの作成が簡単にできます。オプションも一緒に設定できます。

フィールドタイプ(12種類)

・テキスト
・数字・論理値チェックボックス
・ドロップダウンリスト
・ポップアップメニュー
・チェックボックスセット
・ラジオボタンセット
・日付
・時刻
・タイムスタンプ
・計算・オブジェクト

フィールドのオプション

数字タイプのオプション
・3桁区切り
・負数を強調表示
・負数書式・・・負の数字にー か()を付けて表示
・小数点以下を表示・・・何桁まで表示するか
・記号・・・数字の前後に表示させる単位を設定
・表記書式・・・記号を [なし] [前] [後] に付けるか選択

ドロップダウンリスト
○ポップアップメニュー
○チェックボックスセット
○ラジオボタンセット
 のオプション
・[カスタム値を使用]・・・カスタム値を「+」「ー」で追加、削除。
※ドラック・アンド・ドロップで順番を変えれる
・[フィールドの値を使用]・・・フィールドの値を利用できる

日付
○時刻
○タイムスタンプタイプのオプション

・表示させる書式を設定できる

○計算タイプのオプション
・フィールド、計算式を選択できる
・[計算結果:]のタイプを選択

ボタン

スクリプトを使わずボタンが簡単に作成できます。
※簡単なボタンしか作れません。。。

●ボタン設定

○[ラベル]
ラベル名を設定
・フィールドの値を使用できる
・計算式を使用できる

○[処理] 5種類

・何もしない
・現在のレコードを削除
・レコードへ移動 5種類

(最初の)
(最後の)
(前の)
(次の)
(計算式で指定)

・レイアウト切り替え
・レコードを作成

Filemaker側での制限

フィールド設定の「入力値の自動化」「入力値の制限」はクイックスタートエクスペリエンスにはありません。
制限としては、Filemaker側からの制限のみです。

・日付フィールドはFM側で入力の制限がかかりました。

その他

[Proツールセットを使用]をクリックでFileMalerProでそのままのファイルを使える。
この時、新たなファイルとして作成される。
・ブラウズモードからレイアウト編集に戻ると、ブラウズモードで見ていたページと違うページが表示されてしまう。
・ヘッダパートの設定
[固定位置]
にチェックを入れると画面サイズに合わせてヘッダの幅が連動する
※ヘッダが上部ナビゲーションに変わる。フッタも同様。
・オブジェクトを範囲選択できないので一つ一つ色、フォントサイズなど設定していかなければいけないい。
・毎回、インスペクタボタンをクリックしないといけない。
・編集モード中、一番下まで画面スクロールすると、レイアウトボタンが隠れてしまう。

英語環境

日本語環境より進んでいる、英語環境もさわってみたので記述します。


●カスタムアップ作成
ファイル作成時に、すでに作成されたテーブル、レイアウトが存在する。(3種)
・Activityテーブル(レイアウトも幾つか作成されている)
・Eventsテーブル(レイアウトも幾つか作成されている)
・Tasksテーブル(レイアウトも幾つか作成されている)

●テーブルの新規作成
[Template table]としてよく使うテーブルが用意されている。
・[Type][List-Detail]を選択するとマスター詳細をレイアウトに表示できる。

●フィールドタイプが+2種類

・PhonNumber
・Currency

●条件付き書式が設定できる
・右パネル→FIELDタブ→Fledの下部 [Modify conditional format]で設定
※計算式は使えない。

●ヘッダパートの設定 (ちょっと挙動がおかしいような。。。)
[Top Navigation bar]にチェックを入れると
『<Back』『+』が自動で設定される。

※『<Back』(直前に利用していた同じテーブルのレイアウト設定時に複数のレイアウトが存在しない場合は表示されない)
※他のボタンが置けなくなる。

●日本語環境と英語環境では、テーブル、レイアウトの作成場所が違う。

まとめ

今回クイックスタートエクスペリエンスをさわってみて、確かに簡単にファイルが作れる〜!
というのはもちろんのことですが、その分できることに制限があるな。って事も感じました。

遊び感覚でFilemakerをさわれる、という点ではFilemakerを知るきっかけとしては良いかも!と思いました。

Clarisのホームページで無料評価版によってFilemaker Pro が体験できますので、ちょっと触りたいな〜っていう人は是非〜😉

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